新生児用カバーオールができるまで

COFUCUを語る上ではなくてはならないお品のひとつに「新生児用カバーオール」があります。
そのはじまりは、地元の産婦人科様から
「オリジナルの産着を作って欲しい」とのご相談をいただいたことがきっかけでした。
今から遡って30年以上前のお話です。
先代の社長にちょうど初孫の生まれた時期でもありました。
当時の産着は現在のものより割とゆったりとした、例えるならだるまのような丸いシルエットで、男の子はブルー、女の子はピンク色が主流だった頃です。
身近にもちょうど赤ちゃんが生まれたところでしたので、いろいろと試行錯誤しては実際に着せてみたり、産婦人科様のご意見を伺いながら少しずつ様々な改良を重ねていきました。

例えば、新米のお母さんは初めての事だらけで寝不足な中、子育てをしなければいけない場面が多々出てきます。
そんな状況でも、しっかり赤ちゃんを抱っこできるように、従来のゆったりした形ではなく、体に適度にフィットしたシルエットへと作り変えました。

また、赤ちゃんの時期は赤ちゃんならではの膝を曲げた姿勢をします。
その姿勢にもストレスなく添うようにとさらに形を変えていきました。
ボタンのかけ違いがないようにと、部分的にボタンの色を変える工夫や、衿ぐりも体温を適度に維持できるよう少し狭めてほどよく締める素材を使い、着脱しやすいくらいのリブ編みを採用しました。

そして、大正紡績株式会社の前取締役、近藤健一さんとの運命的な出会いがあったことが、COFUCUを代表する素材、オーガニックコットンを取り扱う大変大きなきっかけとなりました。
「赤ちゃんにとっての気持ちよさを大切に。
お世話をする大人にとっても安心で快適に。」
その思いは今のCOFUCUのものづくりの原点として、大切に引き継がれています。








